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これからの語学スクールで求められる参加型学習

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2022年12月7日

2021年度は7,820億円、そして2022年度は8,193億円と予測される日本国内の語学ビジネス市場。

矢野経済研究所の「語学ビジネス市場に関する調査」※によると、2020年度はコロナの影響で前年度と比べて10%ほど減少しましたが、2021年度は1,2%、2022年度は4.8%増が見込まれています。

そんな語学ビジネスにおいてコロナによって大きく変わったのが、対面授業に代わる新たな授業形態です。多くの語学スクールでは、対面授業ができない間に、オンライン授業やライブ配信・オンデマンド配信サービス、AIを使ったアプリなど、様々なサービスを提供するようになりました。

果たして、こうした新しいサービスは教育学の見地からするとどの程度効果があるのでしょうか。

プッシュ型学習とプル型学習

アメリカ国立訓練研究所によるラーニング・ピラミッドをもとに考えてみましょう。ラーニング・ピラミッドでは、講義、読書、視聴覚、デモンストレーションは受動的な学習として、学習定着率が低いと言われています。[JA] For Blog Posts

ピラミッドの中で最も定着率が低いのが講義形式の授業で5%。授業の準備を整え、一生懸命教えている先生にとっては目を覆いたくなる数字です。また、語学学習において多く取り入れられている音声や動画の視聴は講義形式の授業より定着率は高いものの、20%にとどまります。

こうした「受動的な学習」はプッシュ型の学習と言うことができます。学習者のニーズや要望に関係なく、教える側から提供されるものだからです。最近では、AIを活用した言語学習アプリもあり、学習者の習熟度に応じて問題が出題されるなど個別最適化の学習ができるとして注目を集めていますが、学習者の要望に関係なく出題されるという点で、プッシュ型の学習の範疇を出ません。

もちろん、受動的な学習が全く効果がないわけではありません。文法を学ぶ、単語を覚える、その言語に耳を慣らすといった語学学習に欠かせない要素を講義、読書、音声や動画の視聴で伸ばすことができるでしょう。

しかし、「日本語以外の言語でコミュニケーションをとる」「新しい言語を習得してビジネスに活かす」といった学習者一人ひとりの語学学習の目的を達成するためには、プッシュ型からプル型に移行し、参加型学習に時間を費やすことが必要です。プル型は学習者自らが目標を設定し、問題を特定し、情報を集め、解決策を見出す。それができるようになるための学習です。

学習のピラミッドで言うと下の部分、具体的にはグループディスカッションをしたり、自ら体験したり、他の人に教えたりという学習が欠かせないのです。

これを語学スクールに当てはめると、多読、音声や動画の視聴、といった学習は学習者が自分のペースで進めるよう促しつつ、1人ではできない参加型学習を提供することが語学スクールの価値を高めることにつながります。

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語学スクールにおける参加型授業とは?

語学スクールにおける参加型授業として思い浮かべるのが、会話中心の授業でしょう。現在はオンラインでも対面と劣らぬクオリティで授業を行うことができます。コロナ以降、語学学習に限らずオンラインによるコミュニケーションが浸透したこともあり、学習者が抱くハードルが下がったこともオンライン授業を行う上で大きな後押しとなっています。

語学スクールの経営という視点から考えると、通学の必要がなくなりどこからでも受講できるので、商圏を広げることが容易になるなど、メリットも多くあります。

ただし、これまで通学型で授業を行ってきたスクールがオンラインと通学のハイブリッドで授業を行う場合、オンライン専業の語学学校と授業料の差が課題となることは否めません。価格やサービスなど競合に勝って生き残るためには、様々なツールを使いながら他の語学学校にはない魅力的な授業を行うことが必要です。

魅力的な授業を可能にするかどうかは、講師の教え方や教材とともに、オンライン授業を行うためのプラットフォーム選びも非常に重要です。SNSのビデオ通話やオンライン会議用に開発されたサービスを利用している語学学校もあるでしょう。

しかし、よりよい授業を提供するためには、教育に特化したプラットフォームを強くおすすめします。教育に特化したサービスについて、参加型学習を可能にするという観点から見ていきましょう。

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  • オールインワン機能

講師と楽しくおしゃべりできれば満足というのであれば、ビデオ通話で相手の顔を見ながら話ができれば授業が成立するかもしれません。しかし、その言語を学びはじめたばかりであったり、読む、聞く、話す、書くの4技能をしっかりと伸ばすのであれば、学習者が理解できるよう教材や図を使った説明が必要になります。教材を共有する、図や写真をもとに話をする、文章を入力する、さらにはオフラインのセッションのように付箋などを使ったディスカッションをする。こうしたことがひとつのプラットフォーム上でできるのは、講師の負担を減らします。

学習者にとっても、習いたい言語で他の教科を学んだり、学習者が学びたい内容、例えば「留学で必要な専門用語を学びたい」「学会で発表するために語学力を向上させなければいけない」といったニーズに合わせた授業を行うことが容易にできます。英語でマネージメントを学ぶといった新しいサービス提供にもつながることでしょう。

また、アプリをダウンロードせずにブラウザー上で可能なのも学習者は手間なく学びをスタートすることができます。

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  • ゲーミフィケーション

一般的な学習において、学習者の参加度合いを高める方法としてよく取り入れられているのが、授業の振り返りです。10〜15分に1回ほど振り返りの時間を取ったり、学習者同士で話し合う時間を持つことで、学習者は自分自身の学習態度や学習した内容を客観視することができ、授業への参加度を高めることにつながります。オンライン授業では、オフラインの授業に比べて集中力が持続しにくいことから、より頻繁に振り返りを促すことが必要だと言われています。

教育に特化したプラットフォームならではの機能をこの振り返りに使うことで、学習者は楽しく、また効果的な時間を持つことができるでしょう。例えば、VRを利用した簡単なアンケートを行ったり、いつもより頑張っている様子が見られたならばアワードを送って盛り上げることもできます。Google フォームが使えるプラットフォームならば、オンライン上でテストやアンケートの作成から採点、集計までが行えます。

こうしたゲーミフィケーションを活用すれば、慣れない言語で緊張しがちな学習者も、肩の力を抜いて楽しく学習することができるでしょう。

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  • 復習を容易にする機能

授業内容の録画や、授業で使った教材、書き込んだ内容をあとから見返して復習できることも学習者にとっては重要な機能です。いちいちメールなどで教材を送らなくても、プラットフォームにアクセスすれば学習に使えるということは学習者、講師、双方にとって非常に便利。データ保存量が無制限のサービスならば、教材のサイズや量を気にすることなく、気軽にアップできます。

 

こうした、講師にとっても学習者に使い勝手の良い機能満載のプラットフォームが教育に特化して開発されたClassDoです。

無料体験が可能なので、学習者主体の授業を可能にするClassDoを体験してください。

参加型協働学習についての耳寄りな情報はこちらから。お問い合わせやデモをご希望の方は、support@classdo.com までご連絡ください。

 

※出典 矢野経済研究所「語学ビジネス市場に関する調査」2021年8月17日発表2022年8月25日発表

注 ①成人向け外国語教室市場、②幼児・子供向け外国語教室市場、③プリスクール市場、④幼稚園・保育園向け英語講師派遣市場、⑤書籍教材市場、⑥語学独習用機器・ソフト、⑦電子辞書市場、⑧幼児向け英会話教材市場、⑨通信教育市場、⑩オンライン語学学習市場、⑪ソフトウェア市場、⑫語学試験市場、⑬留学斡旋市場、⑭通訳・翻訳ビジネス市場の主な14分野を対象とし、事業者売上高ベースで算出した。

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