企業の人材開発支援を行う株式会社ウィル・シード(本社:東京都渋谷区恵比寿 代表取締役:瀬田 信吾 以下 ウィル・シード)は、シンガポールの「働き方の未来」(“Future of Work”)プラットフォーム ClassDo Pte. Ltd(CEO Chung Chiew Farn、以下、ClassDo社)と今後の戦略的提携に向けた覚書を締結し、共同事業を開始します。ウィル・シードグループが保有する企業の人材育成に関する知見や顧客ネットワークと、学習者主体による参加型の学びをワンストップで実現できるプラットフォーム「ClassDo」を掛け合わせて、学習者に合わせて個別最適化された人材開発手法の構築と普及をめざします。
業務提携の背景
イノベーションによる経済成長を求められる時代に、日本の強みを生かしながら産業競争力を高めるため、企業の本格的な人材育成施策が一気に加速し、コロナ以前からの「学びの個人最適化」への変革の圧力がより強くなってきました。また長寿化、AIの急速な進化によるキャリア形成の変化、DX時代のリスキリング・アップスキリングの必要性、多様化する働き方など法人研修を取り巻く環境の変化から、一律の研修提供から自律的に学ぶ場の創出へと学びの個人最適化が求められています。
この度、ウィル・シードは企業の人材開発における「学びの個人最適化」を実現するためのソリューションを立ち上げることを目的に、ClassDo社と業務提携を結ぶことで、学習者に合わせて個別最適化された人材開発手法の構築と普及をめざします。
ClassDo社はシンガポールを拠点に、学習者主体の参加型授業をワンストップで実現できる「働き方の未来」のラーニングプラットフォーム「ClassDo」を開発・提供しており、シンガポール政府が既に強く推進している現実的な手法で学習者の考えを深め、同時に、創造的なプロセスを通じて、 自分自身の能力と職業的な可能性を最大限に引き出すことを刺激する特長を兼ね備えています。
また従業員に学習プログラムを受講させる企業の研修事務局側としては対象者への案内や出欠確認だけでなく、従業員の学習状況に合わせた対応など様々な管理業務も発生するため、担当者の業務負担が懸念されます。ClassDoを通して人材育成のノンコア業務を自動化し、学習内容の検討や進捗度や設定した目標の達成度などを可視化し、学習者のモチベーションアップを促すなど業務効率の向上や集合研修等のハイブリッド化の促進コア業務への注力などを実現していきます。
両社は、お互いの強みを生かして広範な業務提携を検討することに対して基本合意しました。ウィル・シードが国内最大手として展開している新入社員対象の育成支援施策での協業を皮切りに、次世代リーダー層向けの越境学習施策など多方面に渡り、新しい学習方法を開発・普及を目指していきます。学習者主体による参加型の学び・個別最適化のノウハウを蓄積していくことで、今後は法人向けだけではなく幅広くライフロングラーニングの時代に対応した教育事業を拡大していきます。
ClassDo Pte. Ltd CEO Chung Chiew Farn さまコメント
21世紀のビジネスにおいて、私たちは顧客ニーズの刻々とした変化に柔軟に対応する経営がますます重要となっていることを実感しています。20世紀では、大量生産による同一の製品やサービスが成功を収めましたが、今は違います。私たちは注目すべきニュースによって、仕事が置き換えられる可能性があることを知りました。現在、ロボットとAIは非常に複雑なタスクをこなす能力を身につけ、産業4.0の大規模な革命が進行中です。日本では、これまで「3K」(きつい、きたない、きけん)を避ける傾向がありました。しかし、私たちはさらに避けるべき4番目の「K」が「くりかえす」であることを認識しました。どんなに複雑な仕事であっても、一度でも繰り返される作業は、遅かれ早かれAIやロボットに置き換えられる可能性が高いのです。新しい産業革命では、私たちはロボットやAIによる暗記や指示に従う作業を任せることが最適な方法であることを知っています。全ての業界は、繰り返しの作業に従事する人材と機械が仕事を奪い合う中で、深刻なスキル不足に直面しています。しかし、私たちは繰り返しの作業を行う人材を創造的な力を持つ人材に転換することで、どの業界でも新しい産業革命において競争力を維持することができると信じています。ClassDoは、ウィル・シード社と協力し、現実的な手法を用いて企業の人材を革新的かつ創造的なものに育成することで、この産業革命の中で未来を確保し、他社に大きく先んじるチャンスを掴む絶好の機会をサポートしています。私たちは情熱を持って未来を切り拓く準備ができています。私たちと共にこの活動に参加し、競争力を高め、躍進する新たな時代のビジネスを築きましょう。
株式会社ウィル・シード HRD事業部 R&Dグループ リーダー 木下みらい コメント
人的資本経営やSociety5.0など様々な社会文脈において、働く個人の自律的な学びや成長、キャリア開発の重要性が求められています。その反面、人材育成業界は依然として伝統的な学習アプローチが主流です。いつ何を学ぶかは会社が決める「他者管理型」、全員が同じ時間に集まってインプットを受ける「集合講義型」、正解があらかじめ決まっている「プッシュ型」などはその一例です。本質的な自律的な学びを支援していくには、伝統的なアプローチを手放す必要があるのではないか。このような問題意識に挑むべくClassDo社との協働に至りました。教育大国シンガポールの公教育の標準である「個別最適化」を大人の領域に適用することで、どんな化学反応が起こるのだろうか。「大人の学び」のアップデートを目指して、ClassDo社と共に新たな学びのあり方を探究していきたいと思います。
ClassDo Pte. Ltd について
シンガポール拠点の「働き方の未来」(“Future of Work”)プラットフォームであるClassDo Pte.Ltdは、学習者主体の参加型授業をワンストップで実現できる「ClassDo」を開発・提供しています。「ClassDo」は、シンガポール政府が既に強く推進している手法で学習者の考えを深め、創造的なプロセスを通じて、 自分自身の能力と職業的な可能性を最大限に引き出すことを刺激する特長を兼ね備えており、世界中をターゲットに事業展開しています。
ClassDo Pte.Ltd: https://www.classdo.com/ja/
【会社概要】
社名:ClassDo Pte.Ltd
本社所在地:60 PAYA LEBAR ROAD ♯10-36 PAYA LEBAR SQUARE SINGAPORE (409051)
CEO:Chiew Farn Chung
設立:2017年12月
HP:https://www.classdo.com/ja/
株式会社ウィル・シードについて
2000年に子ども向け体感型教育で創業後、企業での階層別教育や次世代・次々世代リーダー育成、グローバル人材育成事業を展開。シンガポールをベースにアセアン諸国の日系現地法人を対象に人・組織づくり支援を展開するWS PARTNERS PTE LTD、在日外資系企業を中心にグローバルコミュニケーターの育成支援を行う株式会社セブンシーズ、中高生を中心にライフロングラーニング事業を展開するエドラボ!などグループ経営で人づくり支援事業に取り組んでいます。
株式会社ウィル・シード HP: https://www.willseed.co.jp/
WS PARTNERS PTE LTD HP:https://www.ws-partners.com.sg/
株式会社セブンシーズ HP: https://7seas.co.jp/
エドラボ! HP: https://edxlab.willseed.co.jp/
【会社概要】
社名:株式会社ウィル・シード
本社所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル9・11F
代表取締役:瀬田信吾
事業内容:企業向け人材開発・人材教育プログラムの開発・提供、学校向け体感型教育プログラムの開発・提供、その他教育プログラムの開発・提供
設立:2000年7月